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土佐絵日記

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」紀貫之(菊池容斎・画)866〜872日々食すこと、日々すこと、そのやうなよしなしことを東京に帰りてより話すも難き事なれば土佐にゐる間に日記にする事にしませう。おカマの第一人者なる紀貫之さ…

マルシェ

「やあ、おにいちゃん、買ってって。なんでもいいから!あら、そこのおとうさん!スイカはいかが?」農家の直営店を「後でまた来るから、そん時ね。」と笑顔ですり抜けながらマルシェの奥へと進む。今度は中国人商人が、「オニサン、ミルタケミッテッテヨ、…

倦怠と皮肉

「そもそも、それに関して言っている人に言葉が通じないのよね。」 女はため息まじりにそう言うと、食後のグラッパを口に含む。テーブルのロウソクの炎がグラッパで濡れた女の唇を艶やかに映し出す。「だって、わざわざ前提から入って順繰りに『どうしてそう…

北風と太陽。

市場にて。北風 「ねえ、ちょっと。ねえって言ってるの聞こえないの?そうだよ、アンタだよアンタ。なにキョロキョロしてんの、アンタ以外に誰もいないでしょ。そんな事も分からないのかよ。まったく、困るんだよなあ、アンタ達みたいな連中がさ、一番困るん…

コンサートマスターとサミングアップ、そして拍手。

1,コンサートマスター。男「今から芸術的なモモ肉を切り分けますからね。脂肪がなくて味の強い、肉の中で最上の部位ですよ。」 この言葉とともに劇が開幕した。舞台にはランプ肉の塊が載せられ、男がランプから筋を切り落としで食べれる部分、筋だけの硬い…

プロラボとソシュール

昔の写真をレタッチしていて、「どうせ自分のアーカイブを造り直すなら、フィルムも入れたら目新しくて楽しいのでは?」と思いついたので、深い考えなくスキャナを引っ張り出してフィルムのスキャンを始めてみたら、これが色々と大変な作業で、思いつきで適…

コネで就職。

大学生「いやだって、私の行っているような大学からそんなすごい会社に行った人なんていません。」男「あ、そう。だからどうしたの?って言うかむしろ初めてでかっこいいんじゃない。」大学生「それにサークルでは早稲田の人にお前の学校じゃ大したとこに行…

まんじゅうスゴイ。

わくわくレタッチは2006年突入。この年の三月から画風と方向性が明確になり、誰の心にどんな感情を起こさせたいか?というのがはっきりしている。またコンセプチュアルな作品群も形成されるている。三十歳を前にジーザスってありがちすぎて笑える。この頃の…

2005年終了。

2005年が終わった。加速度的に写真が少なくなってきて明らかな失敗が全くなく、この頃から人を撮る余裕も出てきたようである。そしてこの頃の自分が考えている事ならば分かる。ああ、なるほどね、見る事と撮る事が融合し始めていて明確な意図、自分の為では…

2004年終了。

2004年の写真のレタッチが終了して、2005年に入った。そんな中で興味深いのは2004年の最初期の段階で後に売れる写真が撮れていた事。この頃はまだイラストレーターをしていて、あくまで資料として写真を撮っていたのだけど、何が功を奏すかは分からない。サ…

今日は休み。

今年の春から時間が出来たとはいえ、毎日2004年の写真をレタッチしている訳にもいかないので、昔のレタッチはお休みにして、ここ数日撮った写真もレタッチしている。今は技術や考え方も大いに変わっていて、この写真はどういう人達にどういった印象を持って…

初心わすれた。

レタッチをしなおしている写真を撮った2004年ぐらいの時期は、自分の画風を創るのに試行錯誤していた時期だったのでレタッチが支離滅裂だった。当時はデザイナーさん泣かせで「どうやっても写真が崩れる」と怒られたり、皮肉を言われたりしてなんとかシンプ…

初心

デジタルで写真を本格的に始めたのが2004年。それ以来、2004年から生データの入ったHDDと、レタッチ済みの物が入ったHDDの二つに分けて制作を続けてきたのだけど、2014年春にレタッチ済みのデータの入ったHDDが突如壊れてデータが読めなくなった。すぐに使う…

写真展終了 ありがとうございましたー。 写真集発売中。「ただ、それがある」http://www.foiltokyo.com/book/art/tadasore.html出版社名 FOIL (ISBN:978-4-902943-30-6) 発売予定日 2008年03月下旬 予定価格 1,890円(税込) ただ、それがある作者: 谷口浩…